2020年2月16日日曜日

α:星の光は過去の輝き

思考ゲームの彼方に何があるのだろうか 船は出したが行く先は夜霧のかなた 詩は文になり 絵にもなり 物理もまた哲学になる
昆虫採集に行って 主翼の構造を設計し 流れる小川から 流体速度を計算する さらに詩歌を読む 石を砕き菜種油を絞って 油絵を描く 様々な体験から学習する 教育の原点を失って50年 教育は死んだ 繁栄せる国家は衰退する エントロピーに逆らって人は生きる   このゲームには終わりがないが 突然完了するにひひ
たぶんミネルバのフクロウは 啼かず飛ばずに 朽ちる
 
夜空に瞬く星の光 寒々として おろかなる針の孔に 光子が 見える
おっと 見えるには 見えるが 昔の光らしい 昔だろうが過去だろうが 
今 見えるものは 信ずるに 値する つまりだ 見えるものだけ
信ずるに 値する 見えざるものは 神の手であれ 重力であれ 磁力であれ
信に 耐えざるものなれば 物理の彼方に フォトンは 飛び去れ
 
赤方偏移はこれだ わが宇宙を 網に乗っけた切り餅が 備長炭に炙られて
素数虚数の 事実に耐えられず トンネルを抜けて そこは雪国
ポンと出でて ぼわっと膨らみ 晴れ上がり 光あれ!と膨張の旅に
一心不乱 これが光速より速いものだから 138億年に470億光年も
拡大生産された ユニバース という怪物が成長途中だ
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ただし みえるのはここまでで 見えなくとも ユニバースは まだまだ大きく
あると 科学者は云う 見えないもんは 信じられないから 幽霊のようなもんだ
 
あまりにも 急激に膨らんだので 打ち上げ花火のように かっこよく
球体に膨らむ ヒマも時間もなく 丸い蕎麦玉をのすように 三次元的な
平らかなる空間が 生じたらしい その音は ビュターと聞こえた
熱力学以前の現象と問題が ここにはあると プランク教授が吐き捨てた
目にみえないものの 世界は 盲目の世界と同一と 竹山先生が唸るが
 
宇宙図の正確さは さらに立体化が必要だと 茶屋の幽霊は不満顔だ
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